Chamomile
次にボスはソイルとクロウに携帯を渡した
ソイルにはバラ色の赤い携帯
クロウには黒い携帯を渡した
【B.bowl】の仲間は携帯を持っていない
なぜなら、とくに使う必要がないからだ
連絡をとる時は無線機があるから携帯は使わない
「プラント学園に入ると電波状況が悪いらしく無線機は使えないんだ」
クロウは始めての自分の携帯に嬉しくて、うわっ!すっげーとはしゃいでいる
ソイルは赤ちゃんをさわるようにそっとさわって見ている
「まぁ、詳しいことはエルサとザンクに聞いてくれ」
今、プラント学園に行った者はこの2人だけだから、とボスは言ってバトンパスして
俺はもうちょっと仕事があるからと言ってデスクに戻り、メガネをかけて、カリカリと指を動かし始めた
「うしっ!こっからは俺達の出番だな」
「ソイル、クロウ、この任務は大変なのよ」
ソイル達はボスが座っていたイスの方向から、エルサとザンクの座っているソファーの方向に向きなおした
「この任務は幹部クラスの実力がなきゃ出来ないの」
「それだけ、この任務は難しいってわけだ
まぁ、俺達もこの任務は成功したってわけじゃねぇからな」
ははっとザンクは笑った