Chamomile



「ソイルはかわいいのよ!自覚してる?」

エルサはソイルの顔に近づきながら言った



「かわいくないよ!…私は…汚れてるから…」

だんだんと声が小さくなって言った




(こりゃ自覚してないわ…)

エルサはこう思って、クロウの肩にポンと手を乗せた



「ソイルのことお願いね」


「わかってるよ」


「あなたも気をつけるのよ?」


「…それはわかんねぇ」

はははとクロウは笑って誤魔化した





「…あのさ~」

ザンクは今までちょっと考え事をしていて、何か思いついたらしい




「ソイル~」

ザンクはにやにやと笑いながらソイルの方へ近づいて来た



「…何?」

ソイルはちょっとひいていた




「ちょっと変装して入らない?」


「…そうね!ザンクにしてはいいアイデアだしたわね」


エルサはザンクが少し言っただけで、物事がわかった
さすが、ずっとパートナーをやっているだけのことはある




< 31 / 52 >

この作品をシェア

pagetop