Chamomile


クロウはクルっと仕事をしているボスの方を向き、ドスドスと近づいた


「ボス!!!」


「うぉっ!びっくりした~」


ボスは仕事モードに入ると周りのことに気づかなくなる
だから、ソイル達が話をしている時も全く聞いていない



「どうしたんだ?」


ボスは仕事に使っていた書類を集め、トントンとそろえた
仕事がちょうど終わったらしい



「ボス!プラント学園の理事長と同級生って本当なのか!?」


「…エルサかザンクが言ったのか
あぁ、本当だよ俺はプラント学園の生徒だったんだよ」



あぁ…そんなとクロウは言いながら
ソファーに倒れ込んだ




「ボスは俺達とは違ったんだ…」


「私達は学校ってものに行ったことがないから…」

ソイルは腕をつかみ強く握った
服にしわが出来るぐらいに







その様子を見ていたボスはふっと笑って、クロウが倒れこんでいるソファーに近づいた
そして、クロウとソイルの頭をなでた





「だから今回の任務で学園生活をおもいっきり楽しんできな」






「ボス…」



「…学校って楽しいんですか?」




「あぁ、楽しいよ…」


ボスはソイルとクロウを抱き込んだ
ソイルとクロウはボスに抱き合った


数秒抱き合って、今度は肩をつかんだ


「これから大変だろうけど頑張って」



「「はい!ボス!」」


皆、笑顔になって心から笑っていた



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