Chamomile



ザンクの腕には大きく包帯が巻かれていた

そして、包帯をとり始めた



そこには大きな傷が残っていた



「ザンク…これ…」

ボスはプルプルと手が震えながらザンクの傷跡にさわった



「レジェンドにやられてた傷」


エルサもその傷を見て、険しい顔をした

ボスは傷を見たあと、無表情でザンクの頬をつねった





「いひゃいへす…ほす」

略→(痛いです…ボス)



「…こういうことはちゃんと言えと言ったよな」


ボスの目がマジになっていた
後ろから怒りのオーラが見えるくらいに怒っていた




「…別に大丈夫だ思ったからさ
ほら!手も動くし」



ザンクは手をグー、パーと動かした






「・・・・・・」


無反応のボス
ザンクはマジで怒っているとわかり、冗談を言うのを止めた

包帯を巻きながら本当のことを言った




「ごめん…ボス
本当は心配してほしくなかったから言わなかった」


ザンクはボスの目を見れなかった




「…ザンク俺の目を見て」


ザンクはゆっくりと目を上にあげ、ボスを見た



< 38 / 52 >

この作品をシェア

pagetop