Chamomile
ボスはザンクの肩をガシっと掴み
怒った表情で言った
「もう、隠さないで…わかった?」
「すみません…」
「エルサも!わかった?」
ボスはずっと聞き入っていたエルサ
急に言われたので、ビクっとなってしまった
「…はい」
「俺はこんな風に皆のことに気付けなかったことが一番嫌なんだ」
ザンクとエルサはずっと黙りこんだままだ
やっぱりボスに心配をしてしまった
と後悔をしていた
「俺の宝物はお前達なんだよ
もし、一つでもなくなったら…」
ボスはザンクの肩に乗せていた手が震えていた
その手をスっとザンクの肩から離した
「…ボス、ごめん勝手なことしたよな俺」
「私が悪かったの…ザンクがレジェンドに襲われた時にかばってくれたから…」
「…もう無茶はしないでよ」
ボスは立ち上がり
デスクの上にあった資料を取って、エルサとザンクに渡した
「これ、次の任務…今度無茶したら本当に怒るからね」
「わかった!もっと強くなってボスを心配させないような男になるから」
そういうのはいらないよ、俺は皆が無事でいたら幸せなんだからと言って、ボスはザンクにデコピンをくらわせた
イッタ~とザンクは頭を押さえた
そして笑顔でもう大丈夫だからと言った
ボスは微笑んだ