Chamomile
⋯
その頃
ソイルとクロウは自分の部屋に行って、荷造りをしていた
プラント学園は全寮制だ
休みの時は帰ってこれるが
そうでない時は電話とかしか連絡方法がない
緊急時のときは理事長に言ったら帰ってこれる
大体のものは学園内で買える
だから持っていく物は各自、好きなだけ持ってきていいことになっている
「…こんなものかな?」
ソイルの荷物はスーツケースの中にすっぽり入ってしまった
持ち物が少ないためか、中はまだスペースが残っていた
他に持っていくものがないか部屋を見渡した
ソイルは窓辺に置いてあったカモミールに気付いた
カモミールに近づいた
「…持って行っていいかな…」
悩んだ末、カモミールを持って行くことにした
ソイルは紙袋を引き出しの中から出し、植木鉢ごとその中へ入れた
そして、スーツケースの中にいつも愛用しているジョウロや肥料、カモミールを育てる道具を詰め込んだ
中はパンパンになってしまった
明日の準備をし終わったソイルは
疲れていたのかそのまま、ベットに入り寝てしまった