Chamomile




「…ひかないでよ!これは大変なことなんだから」


「レジェンド退治をする時、変装して退治してほしい」



「あ!そうか」


ソイルとクロウはこの変装道具の意味がわかった





この学園に来たからには変装道具がどんなに役立つか



レジェンドを退治している時に、生徒と鉢合わせしてしまったら元も子もない

それと、任務の依頼が来た時
素顔のまま、生徒と接触すると任務が終了しても付き合う可能性がある

ずっと付き合っていたら面倒なことが山ほど出てくる



そのためにも変装道具が必須になる



このスーツケースの中にはたくさん変装道具が入っている








エルサはスーツケースを開け、中から白いキツネの仮面と黒いキツネの仮面を取り出した



「レジェンドを退治する時はこの仮面をつけてやるの」


その仮面を渡されたソイルとクロウは何これ?と思った



「・・・・古そうだね」


「違うやつなかったのか?」


クロウは少し古いキツネの仮面が気にいらなかった
ソイルも少し引きつった顔で笑っていた



「この仮面は代々ボスの家系の人達がレジェンドを退治する時に付けていたらしいの」


「ボスもこの仮面には深い思い出があるらしいんだ
俺達も最初はお前達みたいに思ったよ…
だけど、ボスのためだと思うとどうってことないからさ」


「これがボスの…」

ソイルは仮面を握っていた手に力が入った



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