Chamomile
ソイル達は自分達の名前を言われ、一歩下がりその男を警戒した
「俺達がソイルとクロウだけど…あんた誰だ?」
クロウは少し殺気を出しながら言った
ソイルもその男を睨んでいた
その男はソイル達が出している殺気に押されたのか
一瞬だけど、体がビクッとなった
しかし
男はバスの運転手に先に行ってと合図をし、バスを行かしてしまった
ソイルは身動きをせず、ずっと男を見張っていた
クロウはあ~ぁ行ってしまったと思っていた
「初めまして、私はプラント学園から参りました
理事長から貴方様達をお迎えしろと言われ、お迎えにきました」
男は綺麗にソイル達に向かってお辞儀をした
「…初めまして、ソイルです」
「俺はクロウ」
ソイル達も男に向かって自己紹介をした
なぜか男はその行動に目を大きくさせて驚いた
ソイルは頭をかしげた
「…どうしましたか?」
「いや、ここの生徒になる方が私より先に自己紹介をしてくれるなんて初めてでしたから…
それに名前を言っても大体が呼んでくれませんからね」
どういう教育を子供にしてるんだよっとソイルは心の中で突っ込んだ
「私はカル・チャーリーと申します
今すぐベンツを用意してます」
どうぞついて来てくださいと、カルはソイル達の荷物を持とうとした
「いえ、荷物は持ちますから」
「そうですか、では、少々ここでお待ちしていて下さい」
そう言うとカルは走ってどこかへ行ってしまった