Chamomile


クロウとカルが話している所、ソイルはクロウの袖をつかんだ

袖を掴まれていることに気付き、クロウはカルに聞こえないぐらいの声でソイルに話しかけた



「どうした?ソイル」


「…クロウはこの学園ではその性格で通すの?」


「…うん、この性格で通す」


「…そう」



任務の時は、いろいろな性格に化ける
その場所にあった性格になれば、情報も聞けるし、任務を成功させやすいからだ

例えば、無口になったり、ギャルになったり、優等生な風になったりする
男装とか、女装したりもする



クロウは今回、気の優しい男になるらしい

生徒との接触もあるから、話しかけやすい性格の方がいいと判断した









どうしてカルには聞こえないように小さい声で話しているかというと

エルサの話では、理事長にレジェンドを退治の他の任務のことは話してはいけないらしい
このことは、ボスにの言われたことだ




「…で、お前はどんな性格にするんだ?」


「…学園のこと理事長から聞いて判断するよ
それまでは、あまりしゃべらないから」


「OK」






窓から外を見てみると、景色が変わっていた
さっきまでは、木で覆われていたが今は、壁が続いている
前を見てみると、ずっとずっと続いていた


「もうすぐ着きますよ」


「…カル」


「はい、何でしょうか?」


「これって、学園を囲っている壁?」



< 51 / 52 >

この作品をシェア

pagetop