短‐またね
「夜はいつか明けるよ。そして、朝がくる。それは、ずっと続いていくんだよ。怖がることはない。」

呪文のように、その言葉は私の心に何度も響く。

まるで魔法にかかったように、私は一つずつ、灯を消していく。






本当だ。
夜って、怖くないじゃない。
また、光がさすんだ。
この世に、一筋の光も指さない場所なんてないの。



それを教えてくれたのは、あなたでした。





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