哀恋心(上)


そう言わないと、
関係が壊れてしまいそうだから。

何の繋がりも無くなってしまうと
思ったから。

あたしはちーちゃんとあずっちの
前だけで、何度も涙をこぼした。

ねぇ…愁兄。
どうしてあたしのこと見てくれないの?

あたしはあいつより愁兄を想っているのに。
どうして…?

あたしには何が足りないの?

「愁兄、好きだよ。」

「うん、わかってる。」

「愁兄は?」

なんて聞き返す勇気があたしには無くて。
そんな自分が、
嫌になった。

愁兄からはちゅーしてくれなくなってたんだ。
そしたら愁兄が悪くなっちゃうから。

でも、ちゅーしてくれた。
その時は愁兄の胸を借りておお泣きしたんだー笑
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