哀恋心(上)
帰り道は雨だった。
部活の顧問には、
「あなたの顔が見たくないんで
帰ります。」
と言い捨てて出てきた。
「…っ… ひっく… ふええん…
しゅぅ~…泣」
まるで子供みたいに、
雨の中泣きながら歩いて家に帰った。
部屋の中で私は、
ただひたすらぼーっとしていた。
どうしてあたしはこんなにも
惨めなんだろう。
あたし… 前世で何か悪いことでも
したのかな?
こんなにも報われない人生なら、
こんな人生いらないよ…。
また、
涙が溢れ出す。