哀恋心(上)


たくさんの出来事があって、
あっという間に夏休みが終わった。

新学期。
あたしは学校が嫌い。
てか、
嫌いになった。

あの日、男の教師からの視線を受けてから。

ザワついた教室に入る。

自分の席について、
あずっちに手を振る。

「あずっち~★」

「お、久しぶり!!!元気してた?」

あずっちは本当に優しい。
あたしの全てを知ってて、
でも普通に何も聞かず接してくれる。

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