隣の席の鈴木くん



すると鈴木くんが
口を開いた。


「俺の席、どこですか?」

「えっとー。

今村さんの隣よっ!!」



急に名前を出されてビックリした。



コツコツと鈴木くんは
隣の席まで来て、座った。





「よろしくねっ!!」



私が快い笑顔で挨拶すると、
鈴木くんは顔を赤くした。



「よろしく。」



そう言うと鈴木くんは、
さっきみたいな笑顔を見せた。



その笑顔を見た瞬間、
自分の顔が赤くなっていくのが
わかった。




その日は
そのまま終わった――






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