君のいる場所
「相内大丈夫か?!」
「大丈夫でーす…って、ちょっと焦ったよオレ。死ぬかと思った」
「大丈夫か相内?」
「おぅ。平気平気」
「……ッ」
スススススス、スミマセーン!!!!!!
と、ジャンピング土下座を披露したい気持ちで近寄ろうとしても、私の足はその場から動けなかった。
どうして、謝りたくても謝れないんだろう。この口は。どうして頭を下げたいのにこの足は動かないんだろう。
……嫌いだ。自分なんて大っ嫌い。
壇上へゆっくりと歩き出し俯きながら始めてしまった、自己紹介。
「・・・・と言います。どうぞよろしくお願いします」
聴こえる訳がない。だって……小さいもの。声も存在も。