オオカミ達と甘い時間





きっと高校生のあたしだったら、真っ先にホレていたと思う。







…でも





今のあたしは”先生”





心臓の鼓動が早まり、顔が真っ赤になるのがわかった。







「ごめんなさい…えと、ど、どちら様で…?」





ドキドキして、上手く喋れない。




「そんなん自分で考えろ」




「は、はっ!?」







あたし、ちゃんと先生だよね?





何でこんなに生意気な訳!?




「な、なんで」





今度は驚いて、上手く喋れない。






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