オオカミ達と甘い時間
「あ、そこ座っていいですよ」
指さしたのは、日向先生の隣りの椅子。
机は空いてるけど…誰の席だろう?
ああ、やっぱ気が利くなあ…やっぱ大人だあ
…にしても何!?さっきのあいつら!
日向先生と比べると、頭にきて腹に立つ。
顔はかっこよかったけど…
それだけで許されるモンじゃない!!
「あれ、天宮先生どうしましたか?」
あたしにだけ向けられる笑顔が眩しくて、輝いて見えて。
「いやー…実はさっき…」
ここぞとばかりに、さっきの男子2人についてペラペラと喋り始めた。
息を吸う間もないくらい。