オオカミ達と甘い時間
「俺、これからちょっと見てきます。天宮先生は待っててください」
立ちあがり、上に着ていた黒スーツを脱いで白シャツになった。
この格好も似合うなあ…
カッコイイと何でも似合うものだね。
「え?だったらあたしも行きますよ!!」
あたしも立ちあがる。
と、日向先生の手があたしの肩を押して椅子へ戻させた。
「今までのこととか、いろいろ注意しなきゃいけないんで、大丈夫ですよ。
…それに、俺が怒ってるとこ、天宮先生に見られたくないですから」
…日向先生、その笑顔反則です。
胸がきゅんきゅんきゅんきゅんする。
そして、日向先生は職員室を出た。
あたしがこんなにドキドキしているのも知らないで。