オオカミ達と甘い時間
あたしは胸をなでおろし、部屋を出た。
その時はまだ笑いが収まらなくて。
隣りの凌君の部屋をチラ見し、職員室へ向かった。
「あ、おはようございます。天宮先生」
そして微笑む。
そんなことするのは、1人しかいない。
職員室までの道で会ったのは、日向先生。
朝からかっこいい…
きちんと着こなしたスーツに、それとは対照的のちょっと乱れた髪。
そんなかっこに似合う、甘い顔。
「おはよう、ございます…」
ああ、拝みたい…
ずっと顔を見ていたい、のに
あたしはしばらく恥ずかしくて顔が見れなかった。
日向先生が時々話をもちこんできたけど、何も言えず。