ポリフォニー
「クラアルディーナだと!?」
男は叫ぶ。
嘘、とアルミナは呟いた。
クラアルディーナ。それは王国の国名だ。
その国名が姓につくということは……。
「ルナ、王族なの?」
「そうだよ。兄さまについてきたんだ。アルミナも皇族なんだね」
「うん……」
「じゃあ、さ。せっかくだから宮殿へ帰ろうよ。私たちは結婚とかそういう話をするために帝国に来たんじゃないんだ。だから、大丈夫だよ」
その笑顔は、本当に、大丈夫だと思わせるような、そんな強い笑みで、だから、それは一目惚れのように脳裏に焼きついてる。
「うん……ありがとう」
それが、私とお姉様の出会い。
これから始まるプロローグのための布石の一つに過ぎなくても、大事な出会いだ。
男は叫ぶ。
嘘、とアルミナは呟いた。
クラアルディーナ。それは王国の国名だ。
その国名が姓につくということは……。
「ルナ、王族なの?」
「そうだよ。兄さまについてきたんだ。アルミナも皇族なんだね」
「うん……」
「じゃあ、さ。せっかくだから宮殿へ帰ろうよ。私たちは結婚とかそういう話をするために帝国に来たんじゃないんだ。だから、大丈夫だよ」
その笑顔は、本当に、大丈夫だと思わせるような、そんな強い笑みで、だから、それは一目惚れのように脳裏に焼きついてる。
「うん……ありがとう」
それが、私とお姉様の出会い。
これから始まるプロローグのための布石の一つに過ぎなくても、大事な出会いだ。