闇月桜そして闇
ユミの顔から一瞬で表情が消える。


「あっははははは!
コレでも闇なんて無いって言う訳??」

「、、、む、、、、、っな!!」

「なんてぇ? 聴こえなぁい?」
ワザとらしく耳に手を当てて見せる。

「無駄死になんて、、っゆうなぁぁぁ!」

傍にあった鋏を手に握り締め刃を向ける。

「ワタシが憎いんでショ?
もっと憎んでヨ?闇がもっともっと欲しいから。」

「っあぁぁぁぁぁぁぁ!ぁぁぁあぁ!」

ブスリ。

少女は手で刃を受け止めー

青い血が流れ落ちる。

「ワタシと手を組んでヨ。
そしたら大好きなお母様、戻ってクルョ?」

耳元で囁く甘い誘いー

「、、、。

アタ、、シは、、何を、、すれば、、いい訳?」


ニィ。

少女の口が片方だけ歪みー



「ワタシは

ヴァーノ って言うの。
コッチの世界だととっくに死んでる歳よ。



ヨロシク

ね、ワタシの

パートナー、、、。の、、ユミちゃん?」



< 15 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop