闇月桜そして闇
ユミがこちらへ駆け寄り隣に座る。


「ストレートに聞くけど。」
正座に替え、真正面に座り直した。


「何。」


心が、チクチクする。

「ワタシの、事は、、
どう、思う、、?」

「どう?」
心がざわめいて、鼓動が一気に早くなる。


「好き?
嫌い?」

ユミの発した"好き" の言葉に心が跳ねる。


「、、、、。
分かん無い。 話すのは嫌じゃ、無いし
一緒に居るのも
嫌じゃ、、ない。」

もともと、僕は人間が嫌いな筈。

なのに


ユミとは一緒に居て

沢山話しをして

学校での僕の存在を確立してくれる。

それを

受け入れている僕ー


この




心が跳ねる想いが

苦しくなる痛みが




"好き" という感情なのだろうか。



< 19 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop