闇月桜そして闇
「、、、。
ロニティー、貴方こんな少年もターゲットに入れる訳?」

「っえ!?
ヴァーナ様、美少年がお好きじゃないですかっ!
こないだの、明る〜い美少年とかもぉ〜っと前の爽やか美少年とか!!」

赤い表紙のファイルをめくりヴァーナの眼の前に突き出す。

「あぁ、はいはい。
認めます! でも、アタシは美少年も美少女も好きよ!
美しいものを、闇に落として汚すのが好きなの、、、。」

手に抱いた白いクマのぬいぐるみを近くにあった黒い水槽へと投げ入れる。

「、、、。
美しいものが汚れる時ー、、。
ソレが
一番のアタシの大好物、、、。」

そう言って
ニィと片方だけ口を歪ませて
ヴァーナはポケットからナイフを取り出しー


ロニティーの手に持つ美少年の写真めがけて


投げた。

まるで獲物を捕まえるかの様に、、。

「っとじゃぁ、いくわよ?
その美少年の所へ案内宜しくネ?
ロニティー。」

「っああっもぉ!
だから飛ばないで下さいってば〜!!」

ヴァーナの後をピョコピョコと追い掛け




二人は黒くて深い闇へと姿を消したー。
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