青空にさけぶ。
序章 夕焼け
寒くなってきた秋
空が染まる夕焼け時
あたしは共同墓地に来ていた。
共同墓地の中にゆるやかな
丘があって
あたしはそこにいた。
『‥亜弓。』
あたしは墓石に向かって
静かに話しかけた。
薄い横たわった墓石
その下にあたしの親友の亜弓はいる。
『あたし‥結婚するんだよ』
亜弓ことを‥背負って‥
あたしは
生きてく運命を選んだ
それが亜弓にできる償いだから‥
亜弓‥
あの時も
空がキレイだったよ‥
あの空を覚えてる?