青い瞳のガレア
「シャーラステア、感じない?あの蒼白い月を見ていると、心が引っ張られそうになるよ」

 鋭い眼光、真一文字に結ばれた口元。

 つい先程までの弱々しさはない。

 ガレアはやはりガレアだ、とシャーラステアは思う。

「影王は争いを好まないはずよ。一体何事なのかしら」

 ガレアほど敏感ではないが、シャーラステアも異変には気付いていた。

「この波動が悪意によるものでないなら、災厄を知らせる警鐘と考えるべきかな」
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