ヴァージンチェリー
「若いっていいよなぁ」


髪の色みたいに爺臭いことをタクが言う。
私はコクンと口の中に含んだ液体を飲み込んで


「あんた幾つよ」
「お前とタメじゃん」

「知ってるよ、バカ」
「なにが言いてぇんだよ、お前は」


私はジュースを飲み干して、すぐ脇のゴミ箱に放り込んだ。
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