ヴァージンチェリー
第一章 少年少女漂流記
「暇ならどっか行かねー?」


いつものように友達と別れて
家路に着いた私は私は
背後から、いきなりそう声をかけられた。


「は?」


反射的に顔を顰めて振り返ると、
そこには、髪の毛を真っ白に染めた男が立っていた。
幼馴染のタクだ。
昔から変なヤツだったけど、
なにを血迷って、あんな色にしたんだろう。
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