ヴァージンチェリー
お腹が膨れると眠くなってきた。
チラリとベッドに視線を走らせる。

二人で寝れないことはない、小さい時はよく一緒に寝てたし

でも――
やっぱりまずいかな?

正直な所、タクと二人きりでいても、なんか変なことにはならない気がする。

タクがそう思っていないのはおいておいて。
だって、タクってばソファで寝るなんて言い出した。

「どうして?」

と聞くと

「念のため」

なんて答えが返ってくる。

なにが念のためなんだか。

ソファは狭いし寝苦しそうだ。
< 37 / 42 >

この作品をシェア

pagetop