抱えきれないくらいの花束を



部屋の奥にいる執務机の側に立っていた中肉中背の男性




「ご苦労だったね」


「いえ」





この人が私の父親









「かすみ…ちゃんだね?長い間すまなかった」



















「…謝らないでください」








確かに大変なことも多かった








でも、不幸だと思ったことはない










「お母さんのこと、ありがとうございます」








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