抱えきれないくらいの花束を
「いや。もっと早く見つけるべきだった。いきなりこんなことになって驚いているだろう?」
優しく語りかける声は何故か私を安心させる
「…大丈夫です」
ホントは少し怖い
「そうか。疲れただろうから今日はもう休みなさい。部屋は……」
「私が案内します」
ずっと扉の側に控えていた護さんの声
「頼む。また明日詳しい話をしよう。学校なども含めて」
「はい……」
わかっていたはずなのに
言い表せない感情が胸を占める
「……お先に休ませていただきます。……お父さん」