抱えきれないくらいの花束を








着替えをと言われ、用意された服に袖を通す。護さんが安全を確認してくれた。今は私に背中を向けている









































「カッターの刃が仕掛けられていた」





バスルームから戻った圭護さんが、タオルにくるんだものをそっと開いた























「っつ」









ノック音の後入ってきたのは二人が班長と呼ぶ新保さん





















「カミソリの刃でした。おそらく命を狙うのではなく、脅しかと」








圭護はタオルごとカミソリを渡した










「今、ここにいた職員全員を調べている。内通者がいたなど、大問題だ」




「はい」




















「かすみ様。1つお話しておかなければならないことが」






二人に向けていた視線をくるりと変え、私に向き直る







「永山首相は、大きな改革を行おうとされています。1番は治安の回復。反発も多いことでしょう。それ故に」







少し言いづらそうに口を閉ざした後



「狙われる確率幸田首相の比ではないといくことです」


































< 31 / 105 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop