抱えきれないくらいの花束を



「お母さん」

















お母さんと暮らしたあの家を離れてからまだ半日程しか経っていない












私の環境は激変している














「起きていらっしゃいますか?」



「はい」



遠慮がちなノックの音と護さんの声






ベッドから体を起こすと護さんが入ってきた









「ホットミルクです。気持ちが高ぶって眠れないでしょう?」













どうして?














マグカップを受け取り口をつける







ノーシュガーのホットミルク








隠し味はシナモン














お母さんの味だ















「総理が覚えてらしたんです」
















優しい





私を安心させる味



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