抱えきれないくらいの花束を


ふと振り向くと護さんたちの姿があった



「あのSPってどこまでついてきても大丈夫何ですか?」




「授業中は待機だけど休み時間はどこまでも。特にうちのクラスは厳重だしね」



「……」



後ろから感じる視線



まだ慣れない



「右隣が更衣室、左は空き教室で奥が西階段。特別教室の移動に使う」


「はい」


「因みに更衣室はうちのクラス専用だから」



「え!?」


「言っただろ?うちのクラスは特に狙われるヤツが多いんだ。君も僕も。違う意味では新(しむら)なんかも」



「新さん?」



「真ん中の辺りにいた僕を様って呼んだやつ」





思い返してみる。少し強気そうな人がいた





「今の民自党の前、民社党が第一与党だった時の最後の党首、新太蔵の娘」





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