ふたり
少しだけ昨日より頭が良くなったあさきに、変化がありました…。
「羽崎!この問題は?」
ただいま、大嫌いな数学の時間。
そして、当てられた問題は昨日聖太とやった関数の式。
「えっと、わ~…yに6を代入してxに4を代入ですかね?」
「は、羽崎どうした?目覚めたか?!」
とか先生がふざけるから皆に笑われた。
でも、気分は良かった。
それをすぐ聖太に言いたくて、数学が終わってすぐに2組に行こうとした。
そうしたら、なんでか聖太がドアの近くにいてあさきに話しかけて来た。
「あさき、なにバタバタしてんの?」
「あのね!聞いてっ!!さっき数学の時間だったんだけど!関数の問題当てられたのっ。そしたら解けたんだよっ♪」
「おぉ!すげーじゃん♪頑張ったな」
聖太が、すっごい笑顔で喜んでくれるから、あさきはもっと嬉しくなった。