ふたり
携帯と、ノートを机に出してみた。
「分かんないよこんなの…」
シャーペンを持ってみたけど、今までサボリ続けたせいで2年間の積み重ねなんてまるでない。
分かんないのが当たり前だけど、それがまた面白くなくて…。
ワークに目を通してみるけど分かるところさえない。
次第に、点滅する携帯に手が伸びる。
カチカチカチ…
《送信》
また、繰り返し同じ間違いを犯した。
これじゃいつまで経ってもお母さんが笑顔になる事はない。