ラブレター
第一章
出逢い
昨日はクラブ行って、
騒いで踊って。
可愛いコをお持ち帰り
したはずなんだけどな。
おかしーな。
気付いたら、
おれはゴミ置場で寝てましたと。
「…笑えねえ。」
電池ギリギリの携帯を
確認すれば、AM6:14。
もうすでに出勤時刻なのであろう、
サラリーマンや若い女の人がジロジロとこちらを見ては足早に通り過ぎていく。
頭ガンガン。記憶は飛び飛び。
友達に電話もできなそうにないので、
とりあえずおれは目に入ったコンビニをてろてろと目指した。