あの時の君と俺。
「別れる時の会話を言って面白いか?」
今さっきまでの会話は、俺たちが別れる時に言い合った会話だ。
丁寧に木根も久保田もあの時言った奴らだ。
「何がして―の?」
完全にキレてしまった。
「同窓会の前にこんな所連れて来させて付き合ってた頃の話しを出して、最後は別れる時の会話。
馬鹿じゃね―の?」
「・・・」
正美は何も言わず、顔を下げているだけ。
「もう無理だ。俺行くわ」
俺は正美を置いて屋上から出ようとした。
同窓会に言ったら慧に正美の愚痴一杯言ってやろ。
そんなことを思いながらドアに向かっていく。
帰れると思っていた。
1人でこの高校を出て、同窓会に行けると思っていた。
屋上のドアのぶを触るまで・・・。