あの時の君と俺。



プルルルル


プルルッ『はい』


「あ、慧《ケイ》?」


『おぅ、有一か。もう皆集まってんぞ。早く来いよ』


「あぁ、分かった。」


『有一とも15年降りか・・・』


「そうだな。卒業してから会ってねーもんな」


『だな。まぁ早く来いよ』


「あいよ」


プッ



今日は久しぶりの高校時代の友人たちの再会・・・同窓会だ。



卒業して15年間・・・。


その間に会った奴もいるし、会ってない奴もいる。



慧は会ってない奴だった。




俺たちも高校卒業して15年。


もう33歳・・・。



俺たちももうオッサン。

慧はどんなオッサンになってんのかな・・・。



青春を一緒に過ごした奴らがどんな姿になってるか想像して笑いが出る。




楽しみだ・・・。



そういえば・・・正美はどんな大人になったんだろ・・・。


高校時代、1番長く付き合った奴が正美だった。



正美も元気かな・・・。


そんな気持ちが高校時代に遡りながら同窓会に向かっていた。



もう待ち合わせの場所に着く直前だった。




「有《ユウ》くん?」


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