自分の中の自分
午後の授業の記憶は何にも無かった。完全に別の世界にいた。
ずっと立たされた時の未希の視線を思い出していた。
帰りのホームルームの時にまた先生に宿題について釘を刺された。
いつもと変わらない、むしろもっと恥ずかしい思いをした日もあったのに‥何故か今日は考えないでいることが出来なかった。
帰りの電車の中突然肩を叩かれた。
「朝輝明日はちゃんと宿題してきなよ」
未希だった。
ちょうど未希のことを考えてた時だ。
< 3 / 6 >

この作品をシェア

pagetop