心を溶かしたのは君だった
「マジで?
この人、いいよなぁ。演技が自然で、細かいところまで手、抜かずにやってる感じ
。バラエティ豊かでいろんな役やるけど、どんな役やってもはまり役にしてみせるっていうかさぁ」


あゆは固まった。
自分とまったく同じように感想をいう人が目の前にいたからだ。


以前からその役者のファンであったあゆは、いつも兄の隼人にうざがられながら、まったく同じ台詞を延々と話していたのだ


「すごい、私とまったく同じ事考えてる人がこんな近くにいるなんて」
あゆは驚きのあまり、真顔でいった

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