心を溶かしたのは君だった
「私は・・・軽い人・・・嫌い・・・だから。そんな風に春樹のことみてない」
あゆはうつむいてそういった。なぜだか、二ヶ月前には普通にいっていたくせに、今ははっきりいえない。春樹の視線を感じる気がして、顔が上げられなかった


あゆの言葉でしんとなった教室の中に、ある女が現れた。前に電車であった、他校の春樹の彼女だ。


「急に振られたと思ったらそういうこと」
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