幼なじみの銀髪男。【完】
そして、それから数日。



自分の気持ちがわかったら余計に恥ずかしくて話せなくなってしまった私。



ライは相変わらず学校に来るものの、やっぱりさぼりが多い。



「ねぇ希美そろそろ來輝と仲直りしなさいよ?」




「わ、わかってるけど…
ドキドキして話しかけれないんだもん。」



「希美ってそんなに乙女だっけ?」




ニヤニヤしながら私を見る京華。




「だって~。」



「なんならさ、好きって言っちゃえばいいじゃん!?」




「無理無理ー。絶対そんなの言えるわけないでしょ」



京華ったらなんか楽しんでる?




「んも~來輝も希美も奥手なんだから!
ふたりとも素直じゃない。」



結局…この日もライと話せるわけもなく、

溜まり場も遠慮しておいた。



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