幼なじみの銀髪男。【完】
「波多野には勿体ないよね~。こんな綺麗な髪の毛で今時珍しいくらい清楚な子。」


私の髪の毛を嫌らしく自分の指に絡ませる。



「辞めてッ!」


その手をペシンと叩いた。



「それと、その挑発的な所もぜーんぶ気に入っちゃった。」




ニコッと笑ったのは一瞬で、冷酷な目に変わり私の手首にガムテープを巻いた。



「ちょっと何する気?」


「…ククッ面白い事♪
その前に、波多野はまだかな?親切に電話したのに。」



電話…??
まさか………。



キラのニヤついた視線の先には、さっきのボーズの人が居て、私の携帯をぶら下げていた。




「希美ちゃんの携帯借りたよ?波多野はどうでるかな?希美ちゃんにカッコ悪い姿見せれないよね~。」


最悪。
ライをおびき寄せる為の作戦?


何でこんな奴がトップなんだろう…


こんな奴格好よくともなんともないじゃん。




「希美ちゃんはおとりのつもりだったけど……


こんな可愛い子手離せないな…」



バサッとそのばに倒されて、キラに覆い被されている状態になった。



そして恐ろしいくらい冷酷な目で私の服を破いた。



「そんな目で見ても、余計そそるなぁ。」



「………クッ…」



他の奴も興奮して見ている。
私の胸を見て……


そんな奴等をお構いなしに私の胸をまさぐった。



汚い手で……。



私はしっかりキラを睨み付ける。




恐くない。
恐くない。


こんな奴恐くない。


そう言い聞かせて
涙なんか流さない……



その時だった……



バンッと倉庫の扉が開いた。








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