幼なじみの銀髪男。【完】
「ふざけんじゃねぇ…。
テメエ…殺す。」



ライは低くそしてドスのきいた声で叫んだ。



身も凍るくらい恐いオーラで冷たい空気が流れた。



それなのに、隣にいる奴は余裕の顔で、楽しむかのように…



そして、冷酷に低い声で



「フッさすがだな…
勢いだけは認めるよ。

だけど、殺されんのは君。

波多野…テメエだ!!」




「上等じゃねえか…」



ライはふっと笑みを漏らし囲んでいる奴等に飛びかかった。




ライは、次々に殴りかかってくる奴等を次々と倒していった。



ボスッ
ドスッ



「う゛ッ…」


うめき声と同時にバサッと倒れる音が痛々しい。



鉄の棒や金属バットを振り回す男たち。



それに当たってもびくともしないライ…。




頭から血が流れてる…。



ライ…。


「ライ!!」



私は思わずライの名前を叫んだ。



するとライは私の方をチラッと見て口パクで大丈夫と言っていた。




ライは強い。
昔からライは守ってくれた。


近づくな…って言ったのに…


ライはちゃんと助けに来てくれたんだ。



たった1人で…





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