幼なじみの銀髪男。【完】
*來輝saide*



今日も俺はノンに会うのが気まずくて、学校をさぼって孝の家にいた。



あ~退屈…。

ノンがいないから。


「ったく~來輝!!男でしょ!ノンが駄目ならあんたがいきなさい!
も~見てらんないわよ!」


「あ?」


溜まり場に来るなり、
京華はガミガミと言いながら俺の胸ぐらを掴んだ。





そんな時だった…。

~♪~♪~♪~♪~


俺の携帯が激しくなった。


ディスプレイには…


ノンの名前。


それを見ただけでドキッとする俺。



俺は女か…。


勝手に突っ込みを入れて、


ドキドキしながら、
若干不安になりながら通話ボタンを押した。






「…はい。」



そう出ると受話器越しに聞こえてきた笑い声…。





男…?
何でノンの携帯から男の声が聞こえてくるんだよ…



「おいッお前誰だ?」



胸騒ぎが妙にする。
嫌な予感がする。




「希美ちゃんって波多野の何?」




「は?だからテメエは誰だ?」




周りからも男の声がする。



つかノンは?



「この前のお礼だよ。
大事な仲間を可愛がってくれてありがとう。」


まさか…ブラスタ?




「…!春田 キラ。」



ブラスタのトップ…
春田 ハルタ キラ。



「ピンポーン♪大正解~。
希美ちゃんはもらうよ~」


「ふざけんなッ。ノンは…希美は関係ねえだろ!」



「ククッまぁ取り戻したかったら1人で来てね?

あ~。希美ちゃんに格好悪い姿見せないようにせいぜい頑張って…」



「渡さねえし…
場所は…って…クソッ」



電話はあっけなく切れた。


俺が八つ当たりしたから…
ノンは関係ねえのに…


ぜってえ、渡さねえ。


ノン…俺がぜってえ守る。


あんな奴等は雑魚だ。



ノンを守れんのは俺だけだ。






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