幼なじみの銀髪男。【完】
ベッドに丸くなり、
考えても考えてもやっぱり納得行かない。


私この家族が好きだったのに……。



どうしてもダメなんだ。
もう元には戻れないの?



「希美~入るわよ。」


しばらくしてお母さんが入って来た。


「ごめんね希美。希美みには迷惑かけないように頑張ったんだけど…もう無理なのよ。」



「そんなの…」


親の勝手じゃん。

だけど子供にはどうすることもできないのかな。


「希美には悪いんだけど、隣町のおばあちゃん家にお母さんと暮らして欲しいの。」


隣町のおばあちゃん家はお母さんの実家。
小学校3年まで住んでた町でもある。



「お父さんには会えないの?」



「そんなこと無いわ。
希美はお母さん達が別れてもお父さんとお母さんたちの大事な娘なんだから。
会いたいときに会いなさい。」


お母さんは私をギュッと抱き締めた。




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