幼なじみの銀髪男。【完】
すると、バコッと言う鈍い音と共に肩を掴んでいた男がうずくまった。


「テメー!何すんだ?
ッて波多野ぢゃねーか。
いい所に現れやがったな!」


「ライ…!」


眉間にシワを寄せ、
鋭い目付きでライは立っていた。


「そいつ早く離せよ。」



「あぁ。今はお前を潰す方が先だ。」



「フッ上等!」


そう言うと、私は突き飛ばされ男たちは一気にライに襲いかかっていった。



ちょっとこんな所で喧嘩?って私がいけないんだけど…

ライから喧嘩売ったんぢゃない。


5対1だよ?


私は心配になって、
その場に立ち尽くした。


バキッ
ボコッ

ライは意図も簡単に男たちを殴り飛ばす。


「う゛ッく…」


「どうした?俺を潰すんだろ…。」



男たちはあっと言う間に立てなくなっていた。


ライはもの足りなそうに立っている。



私はライが恐くなって、
ライを止めに行った。



「ちょっとライ!もう辞めなよ!」



「ッチッ雑魚がッ…
あ、コイツには二度と手出すんぢゃねー。」



そう言うと、恐い顔から何時ものライに戻りスタスタ歩き出した。



ったくライはキレたらヤバイんだからッ。
葵君が言ってたのがちょっと見に染みた。



あれぢゃいつか人を殺しちゃうよ。



まぁでも守ってくれたんだよね…


ライなりに。



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