幼なじみの銀髪男。【完】
*希美saide*


「そうだったんだ。希美恐かったでしょ。」


京華にさっきの事を話した。
京華は優しく抱き締めてくれた。


「ありがと。もう大丈夫だよ。ライも助けてくれたし。」



「でも希美凄いよ。來輝が殴ってんのを止めたんだよ?」



凄いの?
ライはわかってくれたよ?


「やっぱ希美ちゃん、マドンナちゃんだね。あの來輝を止めたのは希美ちゃんが初めて。
まぁ來輝とまともに相手出来るのは希美ちゃんだけかもね。」




「私だけ?まぁあのマイペースさにはたまらないよね。でもライだって優しいんだよ?意地悪だけど…」




「もしかして來輝の奴のマドンナは希美ちゃんかもなー」




「は?何でそうなるの?
銀髪頭にピアスだらけはむーりー」




さっきまでちょっとブルーだったけど、京華や葵君のお陰でちょっと和んだ。



「ノン!今日は帰るぞ!
俺もバイトあるからよっ」



「ライ、バイトしてんの?」




「まぁ週3くらいで…。
先輩とこの居酒屋でなっ」


ライが居酒屋…恐ッ


「マドンナちゃんまだ居ればいいのにぃ。俺が送るし。」



「バーカ赤髪は拒否。
ノンだって疲れてんだ。」


孝君はちょっと寂しそう。


まぁこの所忙しかったし、疲れてたから助かった。


そんな訳でライと今日は歩いて帰った。




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