幼なじみの銀髪男。【完】
お母さん泣いてる。
お母さんも悲しいんだ。


私は、そんなお母さんを見て心が揺れた。


「希美、父さんはずっと希美の父親だから。
希美は父さん達の証だ。」


何時の間にか私の部屋にいたお父さん。


「わかったよ。」


私は、高2になるこの春。
両親の離婚を受け入れた。


しばらくの間、3人で話した。



今日が最後になるから。


この家族で過ごす最後の時間。




「あ、それで学校はどうなるの?」


「学校は隣町からじゃ通えないから、転校してもらうわ…。ごめんね。」


「そっか…」


しょうがないよね。


転校か…。


転校は2回目だな。





そんなわけで、高2のこの春から転校する事になった。





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