幼なじみの銀髪男。【完】
面白くねぇ。
面白くねー。


「おい、來輝どうした?」


「なんでもねぇ。」


俺は何も考えずにひとりで街をふらついた。



何でだよ。
そんなにアイツがいいのかよ。

あー腹立つ。
つまんねぇッ!


そんな事を考えて居ると、道いっぱいに広がって歩く奴等にぶつかった。



「ってぇな!テメーどこ見て歩いてんだよ!」


っちうるせぇ。



「…っるせぇんだよ!」




俺はイライラをぶつけるようにそいつをぶん殴った。



「っいって…!
テメー誰に喧嘩売ってるかわかってんだろうな…」



ニヤッと笑う奴の手首には
ブラックスターのマーク。

黒い星とスカルのタトゥーが入っていた。


ブラックスター★
通称ブラスタ。


俺等の地元じゃNo.1のチーム


「だから?どーせお前等したっぱだろ?」



今の俺にはどんな奴だろうが関係ねぇ。


雑魚には変わりねぇ…



「ふっ上等…」



そういい人目がつかない所に着くと、殴りかかってきた。




俺はイライラをぶつけるようにひたすら殴った。



ざっと数えて…12人くらいか。


楽勝じゃね?



「余裕かましてんじゃねぇ!!」



ぶんッと音をたてながら降ってきた鉄のぼう。

俺は不覚にも棒が頭に当たった。



「いってぇな…」


格好悪ッ
なんか笑えてきた。



そしてまたそいつ等を殴った。


「…っテメ…ッゼッテー借りは返す。」




俺の前にうずくまる奴等。

それでも俺はイライラが収まらなかった。






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